vol.550【経営コラム】脱・雑駁(ざっぱく)経営!
…雑駁さは、シロアリのように企業の屋台骨を蝕みます。
雑駁とは『雑然として統一がないこと。また、そのさま 。』を意味します。この雑駁さで会社をダメにしてしまう社長は少なくありません。
■自己診断をお願いします。
[ ]・自分が書く文章に誤字・脱字はほとんどない。
[ ]・自分の発する言葉に誤り・失言はほとんどない。
[ ]・自分は決めたことを継続して実行できる。
[ ]・自分は時間・納期に正確だ。
[ ]・自分は出来る限り論理的に考え行動している。
[ ]・自分は出来るだけ体系的・網羅的な思考を意識している。
[ ]・自分の考えには一貫性がある。
事業を構築するのは、『数百万点以上の部品からなる精巧なプラモデルを組み立てるようなものだ。』と思っています。『精密に設計し、正確に組み立てる』ことが必要条件です。
(十分条件は別にあります。)
最大の敵は、『雑駁な』思考や行動です。
■『脱・雑駁』のためには、正確に行動することが重要です。
- 自身のアウトプットには、その正確さを求める。
- 自身が発する言葉には、その正確さを求める。
- 約束は確実に履行する。
- 時間は確実に守る。3分遅れではなく、5分前で行動する。
- 納期は厳守する。ギリギリではなく、数日早めに納める。
人間は過ちを犯します。時に間違えたり、時に遅刻したり。
ゆえに、自身を厳しく統制しておかないと、ダラダラの人生になってしまいます。『雑駁』な人は、このダラダラを許容してしまうのでしょう。ほんの少しの許容が、徐々にその限度を増していきます。
- 間違いだらけのアウトプット。
- 裏付けや哲学の無い発言。
- 細かい約束を反故にしても気にならない厚かましさ。
- 3分遅れを許容する時間管理。
- 納期ギリギリの業務管理。
行動の雑駁さは三流の証です。行動の正確さ・緻密さを維持継続しましょう。
■『脱・雑駁』のためには、考え方の正確さが重要です。
- 考え方に一貫性を持たせる。
- 考え方から論理矛盾を排除する。
- 考え方に沿った行動を心掛ける。
一貫した考え方に沿った企業運営を行わなければ、その企業は体を成しません。ダッチロールします。
- 良い商品やサービスは、一貫した考え方から創造されます。
- 良い顧客は、企業の考え方に賛同してお付合いしてくれます。
- 従業員も同じです。
考え方の雑駁さは三流の証です。一貫した考え方を貫きましょう。
あわせて、考え方に沿った行動を心掛けてください。
■『雑駁』は企業経営の最大の敵です。
『数百万点以上の部品からなる精巧なプラモデルを組み立てる(比喩)』事業構築のプロセスにおいて、『雑駁』は最大の敵です。このウイルスは、シロアリのように企業の屋台骨を蝕みます。
- 社長は、自分自身の『雑駁さ』を徹底的に排除する努力を続けましょう。
この前提で、 - 社内にはびこる『雑駁さ』に対しても、厳しく対処しましょう。
『雑駁さ』を互いが責め合う文化を構築しましょう。
一流は、間違えなく『雑駁』ではありません。
お互い一流を目指しましょう。