vol.579【お役立ち情報】IT導入補助金の審査における加点項目について

…賃金引上げに関する加点項目が追加になりました。

IT導入補助金は、事業面、計画目標値、政策面からの審査項目に基づき審査が行われ、その点数によって採択が決定します。
審査にあたってはいくつかの加点項目がありますが、第7次締切分から賃金引上げに関する加点項目が追加されました。
「通常枠」の主な加点項目は次のとおりです。
申請にあたっては加点項目についてもご検討ください。

(1)ITツールとしてクラウド製品を選定していること。
(2)ITツールとして「サイバーセキュリティお助け隊サービス」を選定していること。
(3)ITツールとしてインボイス制度対応製品を選定していること。
(4)A類型の申請者であって、以下の要件を全て満たす事業計画を策定し、従業員に表明していること。

  • 事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加
  • 事業計画期間において、事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にする

※上記に加え、事業場内最低賃金を地域別最低賃金+50円以上の水準にした場合、更なる加点があります。【追加項目】
(5)B類型の申請者であって、事業場内最低賃金を地域別最低賃金+50円以上の水準にする。【追加項目】
(6)令和4年度に「健康経営優良法人2023」に認定された事業者であること。
(7)従業員数100人以下であって、「女性の活躍推進企業データベース」に女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画を公表している者か、「両立支援のひろば」に次世代法に基づく一般事業主行動計画を公表している者。など。

「通常枠」の概要もみておきましょう。

■補助の対象となる事業

補助の対象となる事業の主な内容は次のとおりです。
(1)日本国内で実施される事業であること。
(2)事務局が認定した「IT導入支援事業者」が登録するITツール(ソフトウエア等)を導入する事業であること。
※ソフトウエアが保有する機能の導入により、労働生産性が向上する、または効率化される業務プロセス(顧客対応、決済、会計、総務等)の数によって次の2つの申請類型があります。
・A類型:業務プロセス1種類以上
・B類型:業務プロセス4種類以上

■補助要件

主な要件は次のとおりです。
(1)日本国内で事業を行う中小企業・小規模事業者等であること。
(2)ITツールの導入により、労働生産性の伸び率の向上について、1年後の伸び率3%以上、3年後の伸び率9%以上となるよう、数値目標を作成すること。
(3)B類型に申請する場合は、以下の要件をすべて満たす3年の事業計画を策定し、従業員に表明していること。
・事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加させる
・事業計画期間において、事業場内の最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にする

■補助金額

ITツールの導入に係る経費の1/2以内で、以下の金額が支給されます。
・A類型:5万円以上150万円未満
・B類型:150万円以上450万円以下

詳しくは以下のホームページからご確認ください。
https://it-shien.smrj.go.jp/